日本の難読地名と由来~北海道編~
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日本の難読地名と由来シリーズでは難読地名の由来について諸説も含め、説話として
残っているのを紹介しています。
目次の北海道の難読地名では住所と由来が残っているのを、番外編では
現在地名として残ってない確たる由来は不明などを紹介しています。
また、今回の難読地名と由来は長いので、見出しで区切って紹介しています。
北海道の難読地名と由来(1)
茨戸(ばらと)
住所
北海道札幌市北区東茨戸
【由来】
アイヌ語でパラ・ト(広い・沼)に由来。
簾舞(みすまい)
住所
北海道札幌市南区簾舞
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の「ニセイオマップ」から来ており、意味は「渓谷にある川」。
それが訛って「ミソマップ」と呼ばれるようになり、
さらに「簾舞」という漢字が当てられた。
日本語読みに当てた漢字「簾」一字を以って「みす」と
読ませている語源は「御簾(みす)」から来ている。
明治期、この地域にある豊平川の一つの支流が滝のようになっている様が、そう例えられたためであるという説が
有力である。
2.アイヌ語の「ニセイオマプ 」から来ており、意味は「絶壁の所 」。
「ニセイオマプ」が訛って「ミソマツプ」と言い、
最終的に「ミソマップ」や「簾舞」となったとされる。
また、簾舞付近では地名の由来になった「絶壁の所」は
それほど見えないが、豊平川の川崖のこととされる。
ミスマイ[札幌市南区簾舞](北海道) – 千年村プロジェクト
発寒(はっさむ)
住所
北海道札幌市西区発寒9条
【由来】
アイヌ語の「ハチャム・ペッ」
(サクラドリ《ムクドリ》いる・川)からきていると
いわれている。
椴法華(とどほっけ)
住所
函館市椴法華地区(旧椴法華村)
【由来】
アイヌ語の「トトポケ」から来てるとされ、
意味は「岬の陰」。
忍路(おしょろ)
住所
北海道小樽市忍路
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の「オショロ・コッ」(尻のような窪み)の説。
2.アイヌ語の「ウショロ 」(湾,入江の意) の説。
オショロ[小樽市忍路忍路](北海道) – 千年村プロジェクト
神居古潭(かむいこたん)
住所
北海道旭川市神居町神居古潭
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の「カムイコタン」(神の住む場所)の
音意訳の説。
2.知里真志保の「アイヌ語学」によると、
アイヌ語の「カムイ」は、古くは「悪魔」の意味。
従って「カムイコタン」は、「悪魔のいるおそろしい
場所」とする説。
カムイコタン[旭川市神居町神居古潭](北海道) – 千年村プロジェクト
大楽毛(おたのしけ)
住所
北海道釧路市大楽毛
【由来】
アイヌ語の「オタ・ノシケ」(砂浜の中央)。
幣舞(ぬさまい)
住所
北海道釧路市幣舞町
【由来】
アイヌ語の「ヌサ・オ・マイ」
( 幣場《神前に供える幣帛》の・ある・ところ」。
この場合、アイヌの祭具である「イナウ」を捧げたと
される。
ヌサマイ[釧路市幣舞町幣舞](北海道) – 千年村プロジェクト
馬主来(ぱしくる)
住所
北海道釧路市音別町馬主来
【由来】
アイヌ語の「パシクル」(カラス)から来たとされる。
馬主来(ぱしくる):難読地名 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
海とわかれたりつながったり。美しい響きをもつ「パシクル沼」の秘密 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
相内(あいのない)
住所
北海道北見市相内町
【由来】
アイヌ語の「アイヌ・オ・ナイ」(人の多くいる沢)が
転訛したものとされる。
相内神社/北海道北見市(Ainonai Jinja,Kitami Hokkaido Japan) – 北海道の神社と狛犬
アイヌ語地名の傾向と対策 (228) 「相内・北見・シュブシュブナイ川」 – Bojan International
北海道の難読地名と由来(2)
幌向(ほろむい)
住所
北海道岩見沢市中幌向町
【由来】※アイヌ語のポロモイ(ないしはポロ・モイ)の
転訛とされるが、意味は諸説あり。
1.「大きい川が曲がっていて水がゆったり流れるところ」の説。
2.「大きな淀みのある川」の説。
3.「大いなる薮」の説。
4.「大きな渦ができて鮭や鱒のよく集る場所」の説。
野幌(のっぽろ)
住所
北海道江別市野幌町
【由来】
アイヌ語の「ヌポロペツ」(野中の川)に由来。
渚滑(しょこつ)
住所
北海道紋別市渚滑町
【由来】
アイヌ語の「ショ・コツ(ないしはショーコツ)」
(滝壺)に由来。
奔別(ぽんべつ)
住所
北海道三笠市奔別中の沢町
【由来】
アイヌ語の「ポンペッ」(小さな川)に由来。
【よくぞ残してくれました】三笠市 奔別(ぽんべつ)炭鉱跡 | 北海道バンザイ
温根沼(おんねとう)
住所
北海道根室市温根沼
【由来】
アイヌ語の「オンネトー」とされ、意味は(奥深い沼)
あるいは(年老いた沼) に由来。
珸瑶瑁(ごようまい)
住所
北海道根室市珸瑤瑁
【由来】
アイヌ語の「コイオマイ」(波の中にある所)に由来。
「珸瑤瑁」根室半島にある地名…読めますか?: 北海道へようこそ!
珸瑤瑁(ごようまい):難読地名 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
納沙布(のさっぷ)
住所
北海道根室市納沙布
【由来】
アイヌ語の「ノッ・サム」(岬の傍ら)に由来。
本来は岬の傍らにあった集落の名前。
アイヌ語地名の傾向と対策 (86) 「納沙布・温根元・トーサムポロ」 – Bojan International
穂香(ほにおい)
住所
北海道根室市穂香
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の「ポン・ニ・オ・イ」(小さい・木片あるいは寄り木・多い・所)に由来。
2.アイヌ語の「ポニオイ」(小蛇多い所)に由来。
アイヌ語地名の傾向と対策 (84) 「幌茂尻・穂香・根室」 – Bojan International
歯舞(はぼまい)
住所
北海道根室市歯舞
【由来】
アイヌ語の「ハ・アプ・オマ・イ」
(流氷が退くと小島がある)に由来。
幌美内(ほろぴない)
住所
北海道千歳市幌美内
【由来】
アイヌ語の「ポロピナイ」(大きな涸れ沢)に由来。
北海道の難読地名と由来(3)
一已(いちやん)
住所
北海道深川市一已町
【由来】
アイヌ語の「イチャン」(鮭や鱒が卵を産むところ)に
由来。
一已(いちやん):難読地名 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
富岸(とんけし)
住所
北海道登別市富岸町
【由来】
アイヌ語の「トー・ケシ」(沼の端)に由来。
読めますか!!「一已」「富岸」北海道難読地名ー12:北海道からイランカラプテ:So-netブログ
稀府(まれっぷ)
住所
北海道伊達市中稀府町
【由来】
アイヌ語の「エマウリオマレプ」(苺のある処)あるいは「エマウリ・オマレ・プ」(イチゴのある沢)に由来。
生振(おやふる)
住所
北海道石狩市生振
【由来】※アイヌ語とされるが、意味は諸説あり?
1.アイヌ語の「オ・ヤ・フル」(尻が陸に付く丘)に由来。
2.アイヌ語に由来し、更科源蔵の解釈によれば、
旧石狩川に沿って東西に伸びていた丘を指す「川尻の丘」という意味。
北海道土木遺産シリーズ 第1回−生振捷水路(おやふるしょうすいろ)−|コンパネ!〜けんせつPlazaブログ〜|建設総合ポータルサイト けんせつPlaza
濃昼(ごきびる)
住所
北海道石狩市厚田区濃昼
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の「ゴキンビリ」(岩と岩の間つまり山の陰)の説。
※浜益村教育委員会によると「滝つぼにしぶきが舞う」の意味
2.アイヌ語の「ボキビル」
(滝壺に水が落ちて沸騰する)の説。
3.アイヌ語の「ポク(下)」+「ウン(そこの)」+「ピル(渦)」の説。
4.ho-kipir で「尻(河口)に・水際からそそり立っている崖」の説。
濃昼(ごきびる):難読地名 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
アイヌ語地名の傾向と対策 (25) 「濃昼・厚田・望来」 – Bojan International
聚富(しっぷ)
住所
北海道石狩市厚田区聚富
【由来】
アイヌ語の「シュオプ」(箱)に由来。
※知里真志保さんの説では
「両岸が絶壁で川底が岩の箱の形になって青く水をたたえている所」
となるそうです。
聚富(しっぷ):難読地名 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
アイヌ語地名の傾向と対策 (26) 「無煙・聚富・花畔」 – Bojan International
発足(はったり)
住所
北海道岩内郡共和町発足
【由来】
アイヌ語の「カムイハッタラ」(神淵)に由来する。
これはかつて鮭がこの淵に群集し、熊が来てこの鮭を
獲ったことに由来するとされる。
アイヌ語地名の傾向と対策 (49) 「発足・梨野舞納・岩内・雷電」 – Bojan International
花畔(ばんなぐろ)
住所
北海道石狩市花畔
【由来】
アイヌ語の「パナウンクル」(川下の人《海の族》)に
由来する。
花畔(ばんなぐろ):難読地名 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
安瀬(やそすけ)
住所
北海道石狩市厚田区安瀬
【由来】
アイヌ語の「ヤソッケ」(網を仕掛ける場所)に由来する。
安瀬(やそすけ):難読地名 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
長万部(おしゃまんべ)
住所
北海道山越郡長万部町
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の「ウパシサマムペ」(雪・カレイ類の魚)の説。
※神が海で大ヒラメを釣り、神として山上に祭らせ、春雪解けの時に、山にヒラメの形の雪が残るときが漁期だと
教えられた、という伝説がある。
2.アイヌ語の「オサマムペッ」(川尻・横になっている・川)の説。
※現在の長万部川を指したもの。川尻が海岸線と並行しているため。
3.アイヌ語の「オサマムペ」(川尻・カレイ類の魚)の説。
※カレイのたくさん捕れる河口、の意。
長万部町ではこの説を採る。
北海道の難読地名と由来(4)
国縫(くんぬい)
住所
北海道山越郡長万部町国縫
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の 「クンネ・ナイ」(黒い・川)の説。
2.アイヌ語の「クンヌイ」(黒い野火)の説。
厚沢部(あっさぶ)
住所
北海道檜山郡厚沢部町
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の「アッ・サム」(楡皮・のそば)の説。
2.アイヌ語の「ハチャム」(桜鳥)の説。
3.アイヌ語の「ハチャムベツ」 (桜鳥川) の説。
歌棄(うたすつ)
住所
北海道寿都郡寿都町歌棄町
【由来】
アイヌ語の「オタ・シュツ」(浜の草原が尽きる砂原に
掛かる辺り)が由来。
‘砂浜〔の〕根もと’の義。海から上れば砂浜があり、
その砂浜をつっきって砂丘の上に上れば草原がある。
その砂浜が尽きて草原になる辺りを‘砂浜の根もと’と言うのである。
歌棄の神社/北海道寿都町(Utasutsu no Jinja,Suttsu Hokkaido Japan) – 北海道の神社と狛犬
アイヌ語地名の傾向と対策 (50) 「カスペ・能津登・鮫取澗・歌棄」 – Bojan International
寿都(すっつ)
住所
北海道寿都郡寿都町
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の「シュフ」(葦や荻が多い岩崎)の説。
2.永田方正の『北海道蝦夷語地名解』によると、
アイヌ語の地名「スッツ」に由来し、語源は
「シュプキペッ」
(矢柄に用いる茅のある川)の説。
※また、永田方正は同書で1の説を否定している。
熱郛(ねっぷ)
住所
北海道寿都郡黒松内町熱郛
【由来】
アイヌ語の「クンネ・ネッ・ペッ」(黒い標木
(目印となっている木)の川)の発音が詰まった言葉に
由来する。
熱郛(ねっぷ):難読地名 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
真狩(まっかり)
住所
北海道虻田郡真狩村
【由来】
「真狩」とは真狩村内を流れる真狩川に由来し、
真狩川はアイヌ語、「マッカリベッ(または
マク・カリ・ペツ)」で意味は「後ろ・まわる・川」。
真狩川が尻別川から分かれて羊蹄山を取り巻いて
流れる様子を意味していると考えられている。
倶知安(くっちゃん)
住所
北海道虻田郡倶知安町
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の「クチャ・アン・ナイ」
(狩り小屋のある沢)の説。
2.アイヌ語の「クチャウンナイ」
(木の枝でつくった狩人の丸木小屋のある沢)の説。
3.アイヌ語の「クッ・シャン・イ」
(くだの(ようなところ)を・流れ出る・ところ)の説。
※倶知安町ではこの案を採用している。
「クッ・シャン・イ」が「クッシャニ」となり
「クッチャン」(倶知安)となった。
また、「クッシャニ」は「クッチャン」以外に
「クドサニ」とも転訛し後に倶登山川(くとさんがわ)に
なった。
4.アイヌ語の「クッサムウンペッ」もしくは
「クッサムンペッ」で意味は「岩崖・のかたわら・にある・川」
現在の倶知安峠にあるクッチャウンペッという小川が由来と推定される。
「足寄」「倶知安」あなたは読める?北海道の難読地名!|「マイナビウーマン」
神恵内(かもえない)
住所
北海道古宇郡神恵内村
【由来】※アイヌ語とされ、意味も似たようなものだが、
紹介文が少し違うので複数掲載する。
1.アイヌ語の「カムイナイ」(神の沢)に由来する。
2.アイヌ語の「カムイ・ナイ」(美しい神の沢)に由来。
「地形がけわしく、人が近づきがたい神秘な沢」を意味する。
3. アイヌ語の「カムイナイ」(美しき神秘な沢)に由来する。
神恵内村の概要 | 北海道神恵内村(Kamoenai Village)
アイヌ語地名の傾向と対策 (48) 「神恵内・泊・アメリカソリ・堀株」 – Bojan International
積丹(しゃこたん)
住所
北海道積丹郡積丹町
【由来】
アイヌ語のシャク・コタン(夏の村)に由来する。
※元は「サクコタン」(夏の部落)と呼んでいたが、
転訛し「シャコタン」となったと紹介するサイトもある。
南幌(なんぽろ)
住所
北海道空知郡南幌町
【由来】※アイヌ語の「ポロモイ」とされるが、解釈は諸説あり。
1.(湾曲して緩やかに流れる所)の説。
※南幌町はこの説を採用している。
2.(川の大きく静かな所)の説。
また、以前の表記は「幌向」(ほろむい)だったが、
現在の岩見沢市に同名の地名があって紛らわしいため、
町制施行の際に「南幌」となった。
南幌町(11)
北海道の難読地名と由来(5)
晩生内(おそきない)
住所
北海道樺戸郡浦臼町晩生内
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の「オソキナイ(オソッキナイ」)」
〔川尻の高崖出たる所(川尻・寝台・川)〕に由来。
2.アイヌ語の「オソシケナイ」(川尻・剥げている・川)に由来。
3.アイヌ語の「オショシケナイ」(川口のがけが
崩れている川)に由来。
晩生内(おそきない):難読地名 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
アイヌ語地名の傾向と対策 (62) 「知来乙・札比内・晩生内」 – Bojan International
妹背牛(もせうし)
住所
北海道雨竜郡妹背牛町
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の「モセ・ウシ・イ」
(カヤ狩りをする・のが習いである・もの〈場所〉)が
転訛したものだとされる。
当初は「望畝有志」と表記し ていた。
※妹背牛町ではこの説を採用している。
2.アイヌ語の「モセウシ」(イラクサの茂る所)の説。
3.アイヌ語の「モセユーセ」 (イラクサの茂ったところ) の説。
妹背牛町(11) 参照
秩父別(ちっぷべつ)
住所
北海道雨竜郡秩父別町
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の「チクシベツ(チックシベツ)」(通路のある川)の説。
※秩父別町はこの説を採用している。
2.アイヌ語の「チ・クシ・ペッ」(われらの越える川)の説。
3.アイヌ語の「チックシペッ」(泥炭地)の説。
比布(ぴっぷ)
住所
北海道上川郡比布町
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.知里真志保の説では、アイヌ語の「ピピペッ」
(石のごろごろしている・川)が転訛し、「ピッペッ」、
「ピプ」あるいは「ピピ」へと変化したとする説。
2.アイヌ語の「ピオプ」(石の・多い・ところ)の説。
3.アイヌ語の「ピプ」あるいは「ピピ」で意味は(沼の多いところ)
あるいは(石の多いところ)の説。
昔は湿地帯が多かったことや、石狩川の川床には石が
多かったためピプ、ピピが転訛し音訳して名付けられたと考えられている。
※比布町はこの説を採用している。
占冠(しむかっぷ)
住所
北海道勇払郡占冠村
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の「シモカプ 」(非常に静かな流れの上流)
あるいは(とても静かで平和な上流の場所)の説。
2.アイヌ語の「シ・ムカプ」(鵡川の本流)の説。
3.アイヌ語の「シュム・カプ」(ヤチダモが多い川岸)の説。
苫鵡(とまむ)
住所
北海道勇払郡占冠村上トマム
北海道勇払郡占冠村中トマム
北海道勇払郡占冠村下トマム
※住所などではカタカナの「トマム」表記
【由来】
アイヌ語の「トマム」(湿地)あるいは(泥炭地)に由来。
Tomamu Station – トマム駅 – 北海道勇払郡占冠村 – Ekinavi
和寒(わっさむ)
住所
北海道上川郡和寒町
【由来】
昔は「輪寒」あるいは「和参」とも書かれ、アイヌ語の
「ワットサム」あるいは「ワッサム」(ニレの木の傍ら)に由来。
昔、ニレの木が繁茂していたところから名づけられた。
アイヌ語地名の傾向と対策 (13) 「和寒・剣淵・士別・幌加内・朱鞠内」 – Bojan International
音威子府(おといねっぷ)
住所
北海道中川郡音威子府村
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の「オ・トイネ・プ」(川口のにごっている川)の説。
※音威子府川が天塩川に合流する地点が泥で濁っていたことからの命名とされる。
2.アイヌ語の「オ・トイネ・プ」
(川尻(を歩くと)・泥んこである・もの(川)」の説。
3.アイヌ語で濁りたる泥川、漂木の堆積する川口、
または切れ曲がる川尻に由来。
※音威子府村はこれらの説を採用している。
咲来(さっくる)
住所
北海道中川郡音威子府村咲来
【由来】
アイヌ語の「サク・ル」(夏の通り道)に由来する。
夏季に現在の咲来峠を越えてオホーツク海側へ出る
交通路であったことによる。
札久留(さっくる)
住所
北海道紋別郡滝上町上札久留
【由来】
アイヌ語の「サク・ル」(夏道)に由来。
夏に興部川や天塩川の上流の柵留川に越える道であったからとされる。
アイヌ語地名の傾向と対策 (170) 「瀬戸牛・忍路子・札久留」 – Bojan International
北海道の難読地名と由来(1)
雄信内(おのっぷない)
住所
北海道天塩郡天塩町雄信内
【由来】
雄信内川を指すアイヌ語の「オヌプウンナイ」
(川尻に・原野・のある・川)に由来する。
なお、アイヌ語地名研究家の山田秀三さんは、旧図には
「ヲヌフナイ」とあることから、「オヌプナイ」と略して
呼ばれたと推察している。
「雄信内」はこの「オヌプナイ」に字をあてたものであると考えられる。
敏音知(ぴんねしり)
住所
北海道枝幸郡中頓別町敏音知
【由来】
アイヌ語の「ピン・ネ・シリ」(男の山)に由来する。
付近に二つの目立つ山があり、そのうちの片方がアイヌ語で「ピン・ネ・シリ」(男の山)と呼ばれていた。
もう片方の山は下記である
松音知(まつねしり)
住所
北海道枝幸郡中頓別町松音知
【由来】
アイヌ語の「マツ・ネ・シリ」(女の山)に由来する。
付近に二つの目立つ山があり、その内の片方がアイヌ語で
「マツ・ネ・シリ」(女の山)と呼ばれていた。
もう片方の山は上記である。
枝幸(えさし)
住所
北海道枝幸郡枝幸町
【由来】
アイヌ語の「エサウシイ(エサウシ)」
(頭が・浜に・ついている・所)すなわち「岬」に
由来する。
枝幸町のアイヌ語地名 – Bojan International
止別(やんべつ)
住所
北海道斜里郡小清水町止別
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の「ヤムぺッ」(冷たい・川)に由来。
※アイヌ語で「冷たい川」は「ヤム・ワッカ」ともされる。
2.アイヌ語の「ヤワアンペッ」(内地の方・に・ある・川)に由来。
訓子府(くんねっぷ)
住所
北海道常呂郡訓子府町
【由来】※アイヌ語の「クンネプ」とされるが、意味は諸説あり。
1.「黒い・ところ(川)」の説。
2.「黒いところ、やち川にして水黒し」の説。
※訓子府町はこの説を採用している。
3.「黒いところ、湿地が多く小川の水が黒い」の説。
丸瀬布(まるせっぷ)
住所
北海道紋別郡遠軽町丸瀬布上武利
【由来】
アイヌ語の「マウレセプ」あるいは
「マウレセップ 」(3つの川の集まる広い所)に由来。
興部(おこっぺ)
住所
北海道紋別郡興部町
【由来】
アイヌ語の「オウコッペ」
(川尻・互いにくっつく・もの(川))に由来。
町の西部を流れる興部川と藻興部川が、かつては
合流しオホーツク海に注いでいたことからとされる。
雄武(おうむ)
住所
北海道紋別郡雄武町
【由来】
アイヌ語の「オムイ」あるいは「オム」(河口が塞がる)に由来する。
雄武川の河口は、嵐の時には、川から流れ出る水よりも、
海から打ち寄せる波のほうが強く、河口が塞がってしまうため、このような名称がついたと言われています。
壮瞥(そうべつ)
住所
北海道有珠郡壮瞥町
【由来】
アイヌ語の「ソーペツ」あるいは「ソー・ペッ」・
「ソウベツ」(滝の川)が転化し「壮瞥」となった。
※壮瞥町では最初の「ソーペツ」を採用している。
由来になった滝は洞爺湖から壮瞥川が流れ出す地点にかかる
瀑布「壮瞥滝」とされる。
北海道の難読地名と由来(2)
新冠(にいかっぷ)
住所
北海道新冠郡新冠町
【由来】
アイヌ語の「ニカプ」(ニレの木の皮)に由来する。
鳧舞(けりまい)
住所
北海道日高郡新ひだか町三石鳧舞
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.松浦武四郎の説。
ケリヲマフ。ケリ(魚の皮の沓)があるところ。
かつて戦に負けた一団が籠城するうちに食料が尽き、
ケリまでも食べたことから。
※沓は靴のこと。
2.松浦武四郎の説。
ケロマプ。ケロ(ヒザラガイ)のあるところ。
※ヒザラガイは多板綱(たばんこう)とも呼ばれる
軟体動物の一群。
扁平な体で、背面に一列に並んだ8枚の殻を持っている。
3.更科源蔵の説。
「ケニ・オマ・プ」(ひるがおの根のある処)の説。
ひるがおの根は食料になった。
4.永田方正の説。
ケリ マㇷ゚ 履燒場
土人飢餓ニ堪ヘズ鞋皮履キテ燒キ食ヒシ處ナリト云フ○鳧舞村
ケリ マㇷ゚(靴・焼く・ところ)の説。
アイヌ語地名の傾向と対策 (331) 「鳧舞・シュムロ川・本桐」 – Bojan International
足寄(あしょろ)
住所
北海道足寄郡足寄町
【由来】
アイヌ語の「エショロ・ペッ」(他には「エソロペッ」
あるいは「アショロペツ」)とされ、意味は
(沿って下る・川)に由来する。
釧路方面から川沿いに十勝や北見に来るための道になっていたとされる。
小利別(しょうとしべつ)
住所
北海道足寄郡陸別町小利別
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.利別は「トゥシ・ペッ」(縄の川)の説。
それよりも小さい川だから。
2.アイヌ語の「ポントシベツ」(小さい蛇川)の説。
3.アイヌ語の「ポントシベッ」(子である利別川)の説。
小利別駅(しょうとしべつ):ふるさと銀河線 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
読めますか!!「染退」「鳧舞」「足寄」「小利別」北海道難読地名ー33:北海道からイランカラプテ:So-netブログ
押帯(おしょっぷ)
住所
北海道中川郡本別町押帯
【由来】
アイヌ語の「オシオプ」(川口の川床が箱のように深い)に由来。
押帯(おしょっぷ):難読地名 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
アイヌ語地名の傾向と対策 (106) 「勇足・押帯・居辺」 – Bojan International
負箙(おふいびら)
住所
北海道中川郡本別町負箙
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の「ウフイ・ピラ」(燃える崖)の説。
勇足駅(ゆうたりえき)の利別川向い、この付近の川岸の崖が煙をはいていたので、ウフイ・ピラ(燃える崖) と呼ばれていた。
2.アイヌ語の「オフイ・ピタラ」(燃えている・河原)の説。
負箙の隣にある「勇足」という地名の旧名が
「エサンピタラ」のため、負箙も実は「オフイ・ピタラ」とする説。
※明治期の地形図には「オフイピタラ」とあるそうです。
アイヌ語地名の傾向と対策 (209) 「美蘭別・ラウンベ川・負箙」 – Bojan International
跡永賀(あとえか)
住所
北海道釧路郡釧路町跡永賀村
【由来】
アイヌ語の「アトゥイ・オカケ」(海の跡)に由来。
アイヌ語地名の傾向と対策 (97) 「初無敵・冬窓床・跡永賀」 – Bojan International
読めますか!!「跡永賀」「老者舞」「来止臥」「賤夫向」北海道難読地名ー35:北海道からイランカラプテ:So-netブログ
老者舞(おしゃまっぷ)
住所
北海道釧路郡釧路町仙鳳趾村老者舞
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の「オ・イチャン・オマプ」
(川尻に鮭鱒産卵場がある)の説。
2.アイヌ語の「オサマッキプ」
(川尻に倉のような岩がある場所)という説。
おそらくこの倉とは大黒岩にことだろうといわれている。
なんて読む? 日本の珍地名「老者舞」 – ITmedia LifeStyle
来止臥(きとうし)
住所
北海道釧路郡釧路町昆布森村来止臥
【由来】
アイヌ語の「キト・ウシ」
(ギョウジャニンニクがあるところ)に由来。
喜登牛(きとうし)
住所
北海道足寄郡足寄町喜登牛
【由来】
アイヌ語の「「キト・ウシ」
(ギョウジャニンニクの根の所)あるいは
(ぎょうじゃにんにく・群生する)に由来。
hokuchimei.web.fc2.com
北海道の難読地名と由来(3)
初無敵(そむてき)
住所
北海道釧路郡釧路町跡永賀村初無敵
【由来】
アイヌ語のト・ウン・テㇰ(沼であるような)に由来。
アイヌ語地名の傾向と対策 (97) 「初無敵・冬窓床・跡永賀」 – Bojan International
知方学(ちぽまない・ちっぽまない)
住所
北海道釧路郡釧路町仙鳳趾村知方学
【由来】※アイヌ語の「チプオマナイ」に由来するとされるが、
意味は諸説あり。
1.「河口に魚がたくさん集まる川」の説。
2.「舟のある川」の説。
知方学(ちぽまない):難読地名 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
難易度S級がずらり!北海道釧路町の難読地名地帯 | pecodrive
いくつ読める?釧路町の「難読地名ロード」を走ってみた | 北海道Likers
入境学(にこまない)
住所
北海道釧路郡釧路町仙鳳趾村入境学
【由来】
アイヌ語の「ニ・オマ・ナイ」(流木のある川)
あるいは(川尻に流木の集まる川)に由来。
読めますか!!「初無敵」「知方学」「入境学」「冬窓床」北海道難読地名ー36:北海道からイランカラプテ:So-netブログ
入境学(にこまない):難読地名 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
冬窓床(ぶいま)
住所
北海道釧路郡釧路町跡永賀村冬窓床
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.「プイ・モイ」(穴の入江)の説。
2.語源は不明だが、意味は(海の中に立っている岩)の説。
3.「ブユモイ」(穴のある立岩)の説。
アイヌ語地名の傾向と対策 (97) 「初無敵・冬窓床・跡永賀」 – Bojan International
冬窓床(ぶいま):難読地名 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
又飯時(またいとき)
住所
北海道釧路郡釧路町昆布森村又飯時
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.語源は不明だが、意味は(海の瀬の荒いところ)の説。
2.アイヌ語で「マタ・エトㇰ」(冬・水源)の説。
3.アイヌ語で「ワッカ・タ・エトㇰ」(水を・汲む・みなもと)の説。
いくつ読める?釧路町の「難読地名ロード」を走ってみた | 北海道Likers
アイヌ語地名の傾向と対策 (100) 「又飯時・春採・釧路」 – Bojan International
分遣瀬(わかちゃらせ)
住所
北海道釧路郡釧路町仙鳳趾村分遣瀬
【由来】※アイヌ語の「ワッカ・チャラ・セ」が由来とされ、
意味は諸説あり。
1.「水がチャラチャラ流れる」の説。
2.「水が滝となって落ちているところ」の説。
3.「水・チャラチャラと滑り落ちる」の説。
読めますか!!「又飯時」「分遣瀬」「重蘭窮」「愛冠」北海道難読地名ー37:北海道からイランカラプテ:So-netブログ
いくつ読める?釧路町の「難読地名ロード」を走ってみた | 北海道Likers
アイヌ語地名の傾向と対策 (96) 「分遣瀬・賤夫向・入境学」 – Bojan International
重蘭窮(ちぷらんけうし)
住所
北海道釧路郡釧路町仙鳳趾村重蘭窮
【由来】
アイヌ語の「チプランケウシ」(船を下ろす所)に由来。
歴史的には、山で船を作り、重蘭窮にて船を海へ下ろしていた過去があるそうです。
なんて読む? 日本の珍地名「重蘭窮」 – ITmedia LifeStyle
重蘭窮(ちぷらんけうし):難読地名 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
アイヌ語地名の傾向と対策 (94) 「重蘭窮・仙鳳趾・尻羽岬」 – Bojan International
愛冠(あいかっぷ)
住所
北海道足寄郡足寄町愛冠
【由来】
アイヌ語の「アイカップ・ピラ」(矢の届かぬ崖)に由来。
猟に行くとき、がけに矢を射かけて運をためす風習があるが、ここはその矢が容易にがけに達しなかった
ところから、名づけられたといわれている。
アイヌ語地名の傾向と対策 (211) 「鷲府・愛冠・カムイロキ山」 – Bojan International
愛冠駅(あいかっぷ):ふるさと銀河線 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
厚岸(あっけし)
住所
北海道厚岸郡厚岸町
【由来】※語源はアイヌ語とされるが、諸説あり。
古くは悪消・厚結子・渇結失などとも書いた。
1.「アッケウシイ」(オヒョウニレの樹皮・はがし・
いつもする・所)に由来。
2.「アッケシト」(オヒョウニレ・下の・沼)に由来。
3.「アッケシイ」 (カキのいるところ)に由来。
4.「アツケウシ」(アツシ草を剥ぐ所)に由来。
厚岸町の歴史物語 | 厚岸町の歴史 | 厚岸町の歴史・文化財 | 厚岸町の紹介 | 北海道厚岸町
奔渡(ぽんと)
住所
北海道厚岸郡厚岸町奔渡
【由来】
古くはホントウと言った。
アイヌ語のポントー(小沼・子沼)に由来し、厚岸湖を
ポロトー(大沼・親沼)と呼んだことに関連する。
アイヌ語地名の傾向と対策 (92) 「床潭・奔渡・パラサン岬」 – Bojan International
北海道の難読地名と由来(4)
標茶(しべちゃ)
住所
北海道川上郡標茶町
【由来】
アイヌ語の「シペッチャ」(大きな川のほとり)に由来。
語源のとおり町の中心に母なる川「釧路川」をはじめ、
別寒辺牛川、西別川の三大河川により産業と開拓の歴史が刻まれている。
弟子屈(てしかが)
住所
北海道川上郡弟子屈町
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1、アイヌ語の「テシカ(岩盤)」+「ガ(上)」(岩磐の上)の説。
現在の共同浴場付近の岩磐の所の辺り。
かつては釧路川がその岸を洗っていたが、非常に磐の多い急流だったが、同時に魚のたまり場のようなところでも
あったので、アイヌの人達は何とかこの魚を獲りたいと
網をかけようとしましたが磐が多く、遂に杭を打ちこむ
ことが出来なかったそうです。
そこでアイヌの人達はせっかくたくさんいる魚をとる仕掛けもできない岩磐の上だと嘆いたことから「テシカガ」と呼ばれるようになったそうです。
2.アイヌ語の「テシカ(鮭をとる梁)」+「カ(罠)」の説。
3.アイヌ語の「テシカガ(岩が川を横断しているところ)」の説。
標津(しべつ)
住所
北海道標津郡標津町
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の「シペッ」あるいは「シ・ベツ」
(大川・親川・本流)に由来。
2.アイヌ語の「シベヲツ」(サケがいる)に由来。
紗那(しゃな)
住所
北海道紗那郡紗那村
【由来】
アイヌ語の「サン・ナイ」(下る・沢)あるいは
(流れ下る川)に由来。
蘂取(しべとろ)
住所
北海道蘂取郡蘂取村
【由来】
アイヌ語のシ・ペッ・オロ(大きい川のところ)に由来。
色丹(しこたん)
住所
北海道色丹郡色丹村
【由来】※古くは「斜古丹」「支古丹」とも表記された。
※色丹島と色丹村では由来が違うので両方掲載。
1.色丹島の場合
アイヌ語の「シ・コタン(大きな村)」に由来。
2.色丹村の場合
アイヌ語の「サクイベ・コタン」(夏ノ・場所、極マル・所)に由来。
色丹島 – Wikipedia
色丹村 – Wikipedia
来運(らいうん)
住所
北海道斜里郡斜里町来運
【由来】
アイヌ語「ライ・クル・ナイ」(死ぬ・人の・沢)
「死者の沢」に由来。
川の流れが極めて遅いためそう呼んだとされる。
アイヌ語地名の傾向と対策 (236) 「ニクル沼・涛釣沼・来運」 – Bojan International
来運神社/北海道斜里町(Raiun Jinja,Syari Hokkaido Japan) – 北海道の神社と狛犬
芭露(ばろう)
住所
北海道紋別郡湧別町芭露
【由来】
現在の芭露川の河口が大きいことから、アイヌ語で
「パル」(口)あるいは「パロ」(その口)に由来。
送毛(おくりげ)
住所
北海道石狩市浜益区送毛
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の「ウクルキナヘ」(アイヌ民族の食用植物)に由来。
※「ウクルキナ」「ウクリキナ」があり、タチギボウシ(ユリ科)の
ことを言うことまでは分かったが「ヘ」がないため、別の可能性あり。
2.アイヌ語の「ウクルキ」(湿地に生えるサジオモダカ)の説。
3.アイヌ語でオクリキナ(オクリキナという草があった)の説。
※「オオバギボウシ」(ユリ科)がオクリキナと思われる。
毘砂別送毛線(送毛山道)(びしゃべつおくりげせん(おくりげさんどう))[北海道]の口コミ・アクセス情報・地図 | 日産ドライブナビ
石狩市難読地名クイズ!「濃昼」、さて何と読む? | 北海道Likers
母恋(ぼこい)
住所
北海道室蘭市母恋南町
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の「ポクセイ・オ・イ」
(ホッキ貝のたくさんあるところ)の説。
2.アイヌ語の「ポクオイ(pok-o-i)」(陰になる所)の説。
この場合、当地全体が沢であったため付けられたと
される。
北海道の難読地名と由来(5)
歌内(うたない)
住所
北海道中川郡中川町歌内
【由来】※元は「宇戸内(うとない)」であり、
語源はアイヌ語とされるが、諸説あり。
1.「ウッナイ」(肋骨・川)の説。
これは本流の両岸から小さい支流が流れ込む様を、背骨とあばら骨にたとえた地名とされる。
2.「ウッ・ナイ」(細いわき川)の説。
Utanai Station – 歌内駅 – 北海道中川郡中川町 – Ekinavi
阿寒(あかん)
住所
北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アカム( 車輪)とする説。
「アカン山雄山雌山車の両輪の如く並び聳えるが故号るよし也」
から。
2.ラカンプト(うぐいの産卵場の川口)の説。
3.アカン・ウン・ピンネヌプリ(不動・の・男山)の説。
地震の時雄阿寒岳が動かなかったことに由来し、
アカンのみ残った。
4.「雄阿寒岳」「雌阿寒岳」に名付けられた、アイヌ語の「アカン」(不動)の説。
※3と同様だが、釧路市の「旧阿寒町の概要」では
「雄阿寒岳」「雌阿寒岳」の両方を指した、この説を採用している。
アイヌ語地名の傾向と対策 (280) 「阿寒」 – Bojan International
知内(しりうち)
住所
北海道上磯郡知内町
【由来】
アイヌ語の「チリ・オチ」(鳥いるところ)に由来。
知内は鷹の産地として有名で、松前藩が徳川将軍家に鷹狩り用に献上する15羽の鷹のうち、半数以上は知内で
捕獲したものと言われている。
尾白内(おしろない)
住所
北海道茅部郡森町尾白内町
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アイヌ語の「オシラリウンナイ」(潮の入り込む沢)の説。
2.アイヌ語の「オシラルウンナイ」(川口に岩礁のある川)の説。
※現在はこちらの説が主流。
アイヌ語地名の傾向と対策 (56) 「尾白内・砂原・鹿部・川汲」 – Bojan International
尾白内駅 – Wikipedia
歌内(うたない)
住所
北海道中川郡中川町歌内
【由来】※元は「宇戸内(うとない)」であり、
語源はアイヌ語とされるが、諸説あり。
1.「ウッナイ」(肋骨・川)の説。
これは本流の両岸から小さい支流が流れ込む様を、背骨とあばら骨にたとえた地名とされる。
2.「ウッ・ナイ」(細いわき川)の説。
歌内駅 – Wikipedia
Utanai Station – 歌内駅 – 北海道中川郡中川町 – Ekinavi
阿寒(あかん)
住所
北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.アカム( 車輪)とする説。
「アカン山雄山雌山車の両輪の如く並び聳えるが故号るよし也」
から。
2.ラカンプト(うぐいの産卵場の川口)の説。
3.アカン・ウン・ピンネヌプリ(不動・の・男山)の説。
地震の時雄阿寒岳が動かなかったことに由来し、アカンのみ残った。
4.「雄阿寒岳」「雌阿寒岳」に名付けられた、アイヌ語の
「アカン」(不動)の説。
※3と同様だが、釧路市の「旧阿寒町の概要」では
「雄阿寒岳」「雌阿寒岳」の両方を指した、この説を採用している。
阿寒町 – Wikipedia
旧阿寒町の概要|北海道釧路市ホームページ
アイヌ語地名の傾向と対策 (280) 「阿寒」 – Bojan International
舌辛(したから)
住所
北海道釧路市阿寒町舌辛
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.「シタ・カラ」(犬の子を産みたる処)の説。
2.「シタ・コロ・ベ」(犬を産みたる処)の説。
3.「シタツ・カラ・ナイ」(鬼かんば(ダケカンバ)を採る川)
あるいは「シタッ・カラ」(ダケカンバを取るところ)の説。
※ダケカンバ(岳樺)はカバノキ科カバノキ属の落葉広葉樹。
別名はソウシカンバ等。
重内(おもない)
住所
北海道上磯郡知内町重内
【由来】
アイヌ語の「オム・ナイ」あるいは
「オ・ム・ナイ」(川尻がふさがる川)に由来。
昔は泥炭地であったため。
町名の由来|北海道知内町
上ノ国(かみのくに)
住所
北海道檜山郡上ノ国町
【由来】
15世紀ころ、北海道(夷島《えぞがしま》)南部の日本海側は、上ノ国(かみのくに)、太平洋側は
下の国(しものくに)と称されていた。
勝山館を擁し、日本海・北方交易の拠点として栄えた
この地に上ノ国の名前が残ったことに由来する。
※勝山舘(かつやまだて)は松前藩の藩主の一族松前氏
(蠣崎(かきざき)氏)の祖の武田(蠣崎)信廣が築城したといわれる。
上ノ国町の概要 | 北海道上ノ国町
上ノ国町 – Wikipedia
番外編
白人(ちろっと)
住所
北海道中川郡幕別町札内青葉町にある白人公園
※白人は現在地名としては使用されていない。
【由来】
アイヌ語の「チル・オッ・トー」(鳥が多くいる沼)に
由来。
幕別町には「白人」という地名がある! 簡単には読めない難読地名だった – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
白人公園 [北海道中川郡幕別町札内青葉町/公園]の詳細情報 – Yahoo!ロコ
取材班が選んだ珍地名(3)白人小学校&天使突抜 | ニッポン旅マガジン
美羽烏(びばかるうし・びばがらす・びばからす・)
※読みは3種類ある。
住所
北海道上川郡剣淵町東町
※バス停は出るが、住所は分からず。
【由来】
アイヌ語の「ピパカルウシ」(貝殻をいつもとる所)に
由来。
美羽烏バス停(北海道上川郡剣淵町)地図/周辺バス停/最寄り駅|バス停検索
美羽烏(びばからす):難読地名 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
染退(しびちゃり・しべちゃり)
住所
※現在は日高管内新ひだか町
明治時代以降は地名としては使用されていない。
【由来】※アイヌ語とされるが、諸説あり。
1.「シンプイチャロ」(湧き水の出口)の説。
2.「シペッチャリ」あるいは「シベツ・チャリ」など
(大川・散らばる)あるいは(本流が散らばる)の説。
3.「シベイチャニ」あるいは「シベイチャン」
(鮭の産卵所《ほり》)の説。
4.「シブチャリベツ」(鮭の・晒《産卵後の白くなる形》)の説。
5.「シビチャリ」(葭《あし》の草原)の説。
染退(しびちゃり・しべちゃり):難読地名 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
アイヌ語地名の傾向と対策 (14) 「美深・仁宇布・フーレップ川・志美宇丹」 – Bojan International
アイヌ語地名の傾向と対策 (340) 「静内・元静内」 – Bojan International
生花苗(おいかまない)
住所※沼のため、住所表記は見つからず。
北海道広尾郡大樹町晩成
【由来】
アイヌ語の「オイカ・オマ・イ」(波が越えて入る)に
由来。
※生花苗沼の由来も表記する。
アイヌ語の「オイカ・オマ・イ・トウ」
(越える・入る・ところ・沼)に由来。
生花苗(おいかまない):難読地名 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
別寒辺牛(べかんべうし)
住所
北海道厚岸郡厚岸町別寒辺牛
【由来】※アイヌ語とされるが、確たる由来は不明。
1.アイヌ語の「ベカンベウシ」
(ヒシの実のたくさんあるところ)に由来。
ただし、昔のアイヌの記録でも、厚岸にたくさんのヒシの実があったという話は確認されていない。
2.語源が1と同様かは不明確だが、意味に
(水上交通の要所)と言う話もある。
奥潭(おこたん・おくたん)
※読みは2種類ある。
住所
北海道千歳市奥潭
【由来】※オコタンペ湖の由来。
アイヌ語の「オ・コタン・ウン・ペ」(川下に村がある)に由来。
この湖を水源とするオコタンペ川が支笏湖に注ぐ地点には温泉があり、かつてはアイヌがアメマス漁や入浴のために小さな村を営んでいた。
支寒内(しさむない・ししゃもない)
※読みは2種類ある。
住所
北海道千歳市支寒内
【由来】※参考サイトの管理人様の解釈です。
「支寒」は、「隣人」(和人)を意味する si-sam だと
見て間違い無いでしょう。
となると si-sam-nay か、あるいは si-sam-o-nay の
どちらか、となります。
si-sam-nay の「和人・沢」というのは、ありえない形ではないと思いますが、ちょっと唐突な感じがします。
一方、si-sam-o-nay で「和人・が(複数)いる・沢」と
解釈するのは極めて自然です。
この手の oma(単数)だったり o(複数)は略されることも多かったようですが、無くてもそれなりに意味が
通じますからね。
※本文では「沢」に触れてなかったので、補足的なのを。「隣人」(和人)を意味する si-sam 、 oは(複数)、nay(沢)の解釈と思われる。
アイヌ語地名の傾向と対策 (31) 「支寒内・風不死岳・モラップ」 – Bojan International
文庫歌(ぶんがた)
住所※バス停しか見つからず。
北海道小樽市塩谷にある塩谷文庫歌
【由来】
アイヌ語の「プンカルオタ」あるいは
「ブンカル・オタ」(蔓《かずら》の絡まる砂浜)に由来。
「塩谷文庫歌」の時刻表/バス乗換案内/路線図/地図 – NAVITIME