日本の難読地名と由来~岩手編~
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日本の難読地名と由来シリーズでは難読地名の由来について諸説も含め、説話として残っているのを紹介しています。
目次の岩手県の難読地名では住所と由来が残っているのを、番外編では住所では残ってないのや由来が一つしかなく明確ではないのを紹介しています。
岩手県の難読地名と由来
宿戸(しゅくのへ)
住所
【由来】
アイヌ語「シュプンヌペツ,shupun-nu-pet」の転訛の可能性
「ウグイ(shupun)が湧く(nu)ようにたくさん生まれる川(pet)」
の意。
ウグイとは魚のことだと思います。
青森県の地名紹介で取りこぼしがありましたが、こちらで合わせてチェックするのも良いかと!?
東北のアイヌ語由来とみられる駅名(青森県・岩手県) (1) – 地名アラカルト
鵜住居(うのすまい)
住所
【由来】
鵜が住む場所から来てるやアイヌ語の「ウシ・オマ・イ(us・oma・i)」で、その意味は「入り江・そこにある・所」→「入り江・ある・所」と
する考えもあるみたいです。
人首(ひとかべ)
住所
【由来】
延暦20年(801)に坂上田村麻呂に征伐された阿弖流為(あてるい)の
弟・大武丸の子である人首丸(ひとかべまる)が米里に
ある大森山付近に逃げ込んだ事に由来するらしいです。
ちなみに人首丸は阿弖流為の子供という説もあります。
ここも興味深いです。
「人首」のこと ( 岩手県 ) – かしゃくんの徒然日記 – Yahoo!ブログ
安家(あっか)
住所
【由来】※諸説あり。
1.アイヌ語で水のことを「アッカ」または「ワッカ」と言い、ここから来てるという説。
2.領主安家(北畠ヤスイエ)の名前をとったものという説。
3.山に囲まれた貝の灰皿に似た土地のことを
アイヌ語ではアッシベといいそれが訛ったもの、
またはアッカ(沢)からの転訛とする説。
https://www.town.iwaizumi.lg.jp/docs/2016022400344/
胆沢(いさわ)
住所
【由来】説としては複数ありますが、その中にはアイヌ語もあります。
アイヌ語で「イ(それが)サハ(山間の平地)」や
アイヌ語で「エサパ(酋長のいる所)」などです。
越喜来(おきらい)
住所
【由来】※諸説あり。
1.アイヌ語の「オックライ」から来ています。
「オック」は悲しむ、「ライ」は死ぬ、という意味です。
2.越喜来の表記は昔、鬼喜来だったらしいです。
由来としては蝦夷討伐に来た田村麻呂将軍に追われた
鬼頭と言う鬼が山を越え、オッキライの里に逃げてきた。
これにより、鬼が喜んで来たので「鬼喜来」と読んでたそうです。
こちらでは元は「越鬼来」と紹介されています。
千厩(せんまや)
住所
【由来】※諸説あり
1.奥州藤原氏が全盛の頃に厩舎を建てて、多くの馬を
生み出したことから『千馬屋』と呼ばれた説。
2.前九年の役で、八幡太郎義家が安倍貞任退治のために
奥州に来た際に、岩窟に千頭の馬をつないだための説。
田河津(たこうず)
住所
岩手県一関市東山町田河津
【由来】※諸説あり。
1.アイヌ語の「ワッカ・タ・コッ(wakka・ta・kot)」が省略された
「タ・コツ(ta・kot)」で、その意味は、 「清水・汲む・谷間」。
2.アイヌ語の「カムィ・タ・コッ(kamuy・ta・kot)」で、
意味は「神々が・掘る・谷間」。
3.昔、和紙生産が盛んな場所で「多紙の津(たがみのつ)」と
呼ばれており、それが転訛した説。
紙生里(かみあがり)
住所
岩手県一関市東山町田河津紙生里
【由来】
東山和紙発祥の地と考えられているため。
「田河津」は和紙と深い繋がりがあるみたいですね。
大更(おおぶけ)
住所
【由来】
泥質の低湿地の意味とも言われています。
米内(よない)
住所
【由来】※諸説あり。
1.アイヌ語の「イオナイ」で意味は「あれが居る沢」。
「あれ」とは熊や蛇・狼のことです。
アイヌの方が実際に言葉にするのを畏れ多い存在のため
「あれ」と表現している。
2.アイヌ語で「首長集落の沢」を意味する、「ヨプナイ」が語源と
考えられる。
厨川(くりやがわ)
住所
【由来】
厨川柵の自然要害となった「雫石川」の
古名の一つであると考えられる。
これは読めない!岩手の難読地名9選 | ランキングシェア byGMO
巣子(すご)
住所
【由来】
江戸時代、南部藩主は岩手山麓の滝沢村に鷹狩にしばしばやってきていた。
鷹狩をするには飼い慣らした鷹が必要であったため、
藩では毎年、鷹の雌雛を捕るためにこの地に
やって来ていた。
巣の子を捕る郷から「巣郷」と呼ばれ、後に「巣子」に
なった。
鶯宿(おうしゅく)
住所
岩手県岩手郡雫石町鶯宿
【由来】
約450年前に加賀助という木こりが湯気が立ち上る場所を発見しました。
近づいてみると傷ついた一羽の鶯(うぐいす)が湧き出る泉に
すねを浸し、飛びあがっていくのを見つけました。
加賀助は鶯がすねを癒しているのだと悟り、この地を
「鶯の宿」と名付け、後にそこは「鴬宿温泉」と呼ばれるようになりました。
鶯宿温泉の由来は、1羽のうぐいすから・・・ の巻き/長栄館のブログ – 宿泊予約は<じゃらん>
鶯宿温泉 – 鶯宿温泉(岩手県)の宿~日本最大級のラドン岩盤浴~赤い風車
鶯宿温泉のご当地キャラ「ケキョきち」もよかったらチェック!
鶯宿温泉のご当地キャラ「ケキョきち」が頑張ってる【岩手県 鶯宿温泉】 – Yutty!【ユッティ】
繋(つなぎ)
住所
岩手県岩手郡雫石町繋
【由来】※諸説あり。
1.源義家が湯ノ館山に陣を張った際に源泉を
発見しました。
この時に傷ついた愛馬を石に繋ぎ、入浴させると
忽ち傷が治ったとされ、この出来事が繋温泉の名前の由来となったとされています。
また、元の地名は綱木でしたが、江戸時代に入ってから、
当時の藩主である南部氏により、現在の繋ぎに変わった
そうです。
愛馬を繋いだとされる繋ぎ石には丸い穴が開いてますが、
これは建設業者が石を移動させるために電動工具により
開けたものとWikipediaには記載されています。
2.アイヌ語説。
「つなぎ」はアイヌ語の「ツン・ナィ・キム(tun・nay・kim)」→
「ツナィキム(tunaykim)」の転訛で、
その意味は「谷川の・里山」と考えてる方も居ます。
繋温泉(つなぎ温泉・盛岡市)
馬と人 » つなぎ石 つなぎ温泉の由来「つなぎ石」
繋温泉 – Wikipedia
随想アイヌ語地名考 38-41
番外編
夏油(げとう)
住所
【由来】※諸説あり
1.アイヌ語の「グット・オ」(崖のあるところ)が語源とされる。
発見由来では平家の落人の末裔が、傷ついた白猿を追ったところ、大湯でいやしている姿を見て発見したと、
白猿発見伝説で語られています。
2.昭和5年の内務省衛生試験場の報告書は慈覚大師発見説をとっており、本温泉の発見は遠く文徳天皇の斉衡3年(西暦856年)と記しています。
夏油山中には、駒ヶ岳、五百羅漢、仏石、お坪の松など
慈覚大師にまつわる伝説が多く、北上川東側の国見山に対応する古代信仰の霊場を起こさせるものとなっている。
狼森(おいのもり)
住所
【由来】
昔、狼信仰が盛んで、神と崇める狼が森に棲んでいたためと思われる。
狼の地名が付くのは東北には多い。
橇曳沢(そりひきざわ)
住所
岩手県胆沢郡金ケ崎町西根橇曳沢
【由来】※明確には分かりません。
「そり」を実際に道具として使ったからと推測されている方も居ます。
上記の方は同時に「ソリ」と付く地名が多いことから
「ソリ」の意味についても掘り下げています。
ソリは焼畑とも関係がある!?
地名こぼれ話26・「ソリ地名」の数々「橇・轌・反・曽利…」 | 壁紙自然派 – 楽天ブログ
岩手以外の難読地名